第67番札所 小松尾山大興寺
小松尾山大興寺の基本情報
- 最終更新
- 2007-05-21T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/shikoku88/s67_daikouzi.html#basic
- 正式名称と通称
- 小松尾山不動光院大興寺(こまつおざん だいこうじ)/通称:小松尾寺
- 本尊と宗派、開基
- 薬師如来 / 真言宗善通寺派 / 弘法大師
- 真言
- オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
- 御姿
-
- 御詠歌
- 唱え奉る 四国霊場 第67番 小松尾山 大興寺 の御詠歌に
- 植えおきし小松尾寺を眺むれば 法のおしえの風ぞ吹きぬる(うえおきし こまつをてらを ながむれば のりのおしえの かぜぞふきぬる)
- 所在地と電話番号
- 〒768-0101:香川県三豊市山元町辻4209(0875-63-2341)
- 前札所と次札所
- 前札所:第66番札所 雲辺寺(9.8km)/次札所:第68番札所 神恵院(8.7km)
- 交通と駐車場
- 徒歩:雲辺寺→谷口→小松尾寺
- 雲辺寺から徒歩90分、JRバス観音寺五郷温泉経由:雲辺寺口→山本(35分)、琴参パス豊浜行:山本→小松尾寺□(4分)、下車後徒歩(1km)
- JR予讃線観音寺駅下車。タクシーで25分。
- 駐車場:無料(40台:境内まで徒歩2分)
- 宿泊
- 宿坊なし
小松尾山大興寺のその他情報
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歴史と謂れ
弘仁13年(822年)、嵯峨天皇の勅命によって弘法大師が熊野三所権現鎮守の霊場として開創し、本尊の薬師如来を刻んで安置したとされる。かつては真言宗と天台宗の二大宗派によって管理されていた珍しい寺で、真言二十四坊、天台十二坊が境内に並んで建てられ、本堂の左右に真言・天台の両大師堂があった。弘法大師空海と天台宗の最澄の2人は同時期に唐へ留学をした仲。最澄は大師から密典十二部を借覧したり、高野山で大師の開壇の儀式を受けた。だがその後大師は最澄からの理趣釈経の借覧を手紙で断り、また最澄の弟子である泰範が大師の元から帰らなくなったことなどにより2人は決別してしまう。その後天正年間の兵火でほとんどの堂宇は焼失、現在の本堂は慶長年間に再建されたもの。
堂塔
仁王門
仁王門は、文保2年(1318年)に河野通継が建造したもので国宝に指定されている。仁王像も2.5mの大きさがあり、鎌倉時代に運慶によって作られ四国で一番古いといわれている。仁王像の頭の部分は江戸時代に作り替えられたもので、これには次のような伝説がある。吉三郎との恋仲を反対された八百屋お七は結ばれないことを悲しみ、江戸の町に放火をして処刑されてしまう。残された吉三郎は、お七の冥福を祈り四国遍路に出る。吉三郎はこの寺の仁王像の首が傷んでいるのを見て、お七の供養として新しい首を納めるために傷んだ首を背中に背負い、修復のための寄付を集めに四国中を歩いたといわれる。
その他
行事
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その他の情報
- 本尊の木造薬師如来像は檜の寄せ木造で、平安時代の作とされる。秘仏とされ、61年毎に開帳されている。また、頭巾をかぶった天台大師坐像は鎌倉時代の作。
- 歴史が古く、奈良時代の十四素弁の蓮花文軒瓦が出土している。
- 石段下の大樟の木は、弘法大師が本尊を安置したときのお手植えと伝えられている。
- 大興寺扁額の裏には、従三位藤原朝巨経朝の刻銘と文永4年(1267年)の刻印が押されている。
- 鎌倉時代末期建立の本堂と三重塔、建長3年(1251年)建立の銅鐘、元弘3年(1333年)建立の鐘楼、室町初期建立の護摩堂、河野通清が源頼義供養のために建久元年(1190年)に建立した石造五輪塔などいずれも重文指定されている。本堂は本瓦葺き、五間四面の入り母屋造り。境内にある三重塔は、本瓦葺き屋根で塔内には、真言八祖の像が描かれている。
- 本堂の左手にある洞窟に、八十八箇所霊場と四十九修行場が設けられている都卒天洞や、お山四国八十八箇所霊場、四国三十三観音霊場など見所が多い。
- 本堂と仁王門の間にある湯音石は高さ1mほどの柱で、耳をあてると道後温泉の湯音が聞こえるといわれる。
- 本堂には何本もの赤いロウソクが立っている。「七日燈明」と呼ばれる秘法に用いられるもので、ロウソクに願い事を書いて奉納し、7日間ロウソクの火を灯して祈願してもらうというもの。病気平癒・安産・良縁・離縁・断酒・賭け事断ちに御利益があるとされる。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年05月21日 最終更新:2007年05月21日