蝋燭の語源

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蝋燭とは

最終更新
2008-01-15T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/language/etymology/r/rousoku.html#what

読み(正かな遣い):品詞区分

ろうそく(らふそく):名詞

蝋燭の意味

糸・紙撚りなどを芯にし、まわりを蝋・パラフィンなどで固めた円柱状の灯具。らっそく。

蝋燭の語源や由来

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2008-01-15T00:00:00+09:00
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蝋燭は、日本へは支那から渡来し、「蝋燭」の漢音で「らふしょく」と呼ばれた。「蝋」は植物などからとる融点の高い油脂状の物質を指し、「燭」は「明り」を意味する。中世頃には「らっそく」や「らんそく」のように、「しょく」を呉音で「そく」と呼ぶようになり、「らふ」は字音仮名遣いのため「ろう」と変化した。

紀元前3世紀のエトルリア(現イタリアの一部)の遺跡から燭台の絵が出土し、この時代に蝋燭があったことは確かだとされている。その後ヨーロッパにおいては、ガス灯の登場する19世紀まで、室内の主な照明として用いられた。キリスト教の典礼で必ず使われるため、修道院などでミツバチを飼い、巣板から蜜ろうそくを生産することが行われた。釣燭台(シャンデリア)は本来ろうそくを光源とするものである。蜜ろうそくの他に、獣脂を原料とする蝋燭も生産され、マッコウクジラの脳油を原料とするものは高級品として、19世紀にはアメリカ合衆国を中心に盛んに捕鯨が行われた。

日本で蝋燭が最初に登場したのは奈良時代で、当時の蝋燭は支那から輸入された蜜蝋燭と考えられ、仏教の伝来と共に伝わったとの説が有力。平安時代になり、蜜蝋燭に代わって松脂蝋燭の製造が始まったと考えられている。その後、和蝋燭と呼ばれるはぜの蝋やうるしの蝋などを使ったものに変わった。

参考文献

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月15日 最終更新:2008年01月15日