第87番札所 補陀落山長尾寺
補陀落山長尾寺の基本情報
- 最終更新
- 2007-05-21T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/shikoku88/s87_nagaozi.html#basic
- 正式名称と通称
- 補陀洛山観音院 長尾寺(ふだらくさん ながおじ)/通称:-
- 本尊と宗派、開基
- 聖観世音菩薩 / 天台宗 / 行基菩薩
- 真言
- オン アロリキャ ソワカ
- 御姿
-
- 御詠歌
- 唱え奉る 四国霊場 第87番 補陀落山 長尾寺 の御詠歌に
- あしびきの 山鳥の尾の 長尾寺 秋の夜すがら 御名を唱えよ(あしびきの やまどりのおの ながををじ あきのよすがら みなをとなえよ)
- 所在地と電話番号
- 〒769-2302:香川県さぬき市長尾西653(0879-52-2041)
- 前札所と次札所
- 前札所:第86番札所 志度寺(7.0km)/次札所:第88番札所 大窪寺(15.6km)
- 交通と駐車場
- 徒歩:志度寺→志度農協→長竹→広瀬橋→長尾寺
- 志度寺から徒歩3分、大川バス長尾大川バス本社前行:寺町→大川バス本社前(17分)、下車後徒歩(300m)
- 高松琴平電鉄長尾線長尾駅下車。徒歩5分。
- 駐車場:無料(50台:境内まですぐ)
- 宿泊
- 宿坊100人(3800円)
補陀落山長尾寺のその他情報
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歴史と謂れ
聖徳太子の開創と伝えられ、後の天平10年(738年)、行基菩薩が巡錫の折に道端にある楊柳をもって聖観世音を刻み、小堂を建てて尊像を安置したといわれる。弘法大師は入唐するにあたり、ご本尊に祈願して護摩秘法を修法し、国家安泰・五穀豊穣を祈願した。このとき人々に護摩符を授け、それ以来「大会陽福奪い」の行事が今日まで続いている。大師は唐より帰朝し、大日経を一字一石に書写して入唐の大願を成就したことを謝し、万霊の供養塔をたてて修法した。この供養塔は現在護摩堂の前にある。後に天長2年(825年)には伽藍が整備され、永仁6年(1298年)には伏見天皇の勅により開扉法要が営まれた。その後、戦乱のため焼失するも、天和元年(1681年:元和元年とも言われる)に高松藩主松平侯により再建され、そのとき真言宗から天台宗に改めている。
堂塔
寺は町中にあり、弘安6年と9年(1283年・1286年)の銘のある石の経幢を拝みながら仁王門を入ると、広い境内に本堂、右に大師堂、左に護摩堂と常行堂が建ち並ぶ。
- 本堂
- 大師堂
- 山門:鐘楼門で吊り鐘があり、仁王門の左右には4メートルほどの大わらじか掛けられている。
- 経幢2基:国の重要文化財。
- 宝物館
- 五重塔:昭和50年(1975年)建立。
その他
行事
入唐前の弘法大師が巡賜して唐での無事と成功を本尊に祈念した際、集まった人々に護摩符を授けたのが今日も続く「福奪い」の行事である。三本の宝木を投げ、それを若者が奪い合う。また、毎年正月7日の縁日は大会陽とよばれ、「福奪い」と一俵のもち米でついた48貫(170Kg)もある大鏡餅を三宝にのせて運び競う「大鏡力餅」も行われる。
その他の情報
- この寺は源義経の愛妾静御前が出家して尼になったことで有名である。静御前の母は讃岐の出身で、静御前は長尾町の東の方、現在の大内町小磯で生まれたとされる。源義経と吉野山で別れ母と共にこの寺へ来たとされる。この寺の境内に静御前の剃髪塚がある。
- 長尾寺の山号は志度寺と同じく補陀落山である。「補陀落」とは、仏教の言葉で印度の南端、観音様の住む八角形の山、観音の霊地のことで、観音様をあらわす山号である。
- 長尾寺は度重なる戦乱に巻き込まれ焼失したが、不思議に本尊だけは焼け残ったとされる。この寺の観音像は七観音随一と庇護されたという。
- この寺の仁王像は志度浦に船で到着したが、像を動かす者がいない。そこで住職が祈念したところ、仁王像が自ら歩いてこの寺へきたと伝えられている。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年05月21日 最終更新:2007年05月21日