タンタル【Tantalum】
タンタルの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/ta.html#basic
タンタルの一般特性
- 名称/記号/番号
- タンタル / Ta / 73
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 5(VA) / 6 / d
- 密度/硬度
- 16650kg・m-3 / 6.5
- 単体の色
- 青みを帯びた灰色
タンタルの原子特性
- 原子量
- 180.94788amu
- 原子半径(計測値)
- 145(200)pm
- 共有結合半径
- 138pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [Xe]4f14 5d3 6s2
- 電子殻
- 2, 8, 18, 32, 11, 2
- 酸化数(酸化物)
- 5(酸性酸化物)
- 結晶構造
- 体心立方構造
タンタルの物理特性
- 相
- 固体(常磁性)
- 融点
- 3290K(3017℃/5463°F)
- 沸点
- 5731K(5458℃/9856°F)
- モル体積
- 10.85×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 743kJ・mol-1
- 融解熱
- 31.6kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 0.776Pa(3269K)
- 音の伝わる速さ
- 3400m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.001%
- 電気陰性度
- 1.5(ポーリング)
- 比熱容量
- 140J・kg-1・K-1
- 導電率
- 7.61×106m・Ω
- 熱伝導率
- 57.5W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:761kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1500kJ・mol-1
タンタルのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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タンタルの特徴
バナジウム族元素の一つ。空気中で酸化被膜を作り内部を保護する(耐食性)。特にタンタルは耐酸性が強い。王水に不溶。硝酸とフッ化水素の混合溶液には可溶。展性、延性に富み加工し易い。外見は白金に似る。タンタル石(コルタン)から得られる。いわゆるレアメタルの1つであり、産業的にきわめて重要な物質である。近年、価格高騰が著しい。タンタルの化合物質である炭化タンタルはダイヤモンドより硬い。
タンタルの歴史
エーケベリ【A.G.Ekeberg】が1802年に新元素の酸化物を発見。だがエーケベリが発見したのは、性質がよく似ているニオブとの混合物であった。1846年にローゼ【H.Rose】が単体分離。
タンタルの用途
- 昔はフィラメントに使用されたが現在は、タングステンに取って代わられた。
- タンタルコンデンサは他種のコンデンサに比べて小型で、漏れ電流が少ない上、安定度がよいとされている。パソコンや携帯電話など、小さなエレクトロニクス製品の基板には多量のタンタルコンデンサが実装されている。
- 人体に無害な金属であるため、人工骨や歯のインプラントの材料に使われる。
その他
ギリシャ神話のフリギアの王、タンタロス(Tantalos)から命名。この元素を含む酸化物が、酸に溶けずにたえず乾いていることから、ゼウスの子タンタロスが、父の秘密をもらした罰として地獄で飢えと渇きに苦しんだとのギリシャ神話にちなみ名付けられた。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日