バナジウム【Vanadium】
バナジウムの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/v.html#basic
バナジウムの一般特性
- 名称/記号/番号
- バナジウム / V / 23
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 5(VA) / 4 / d
- 密度/硬度
- 6110kg・m-3 / 7.0
- 単体の色
- 銀灰色
バナジウムの原子特性
- 原子量
- 50.9415amu
- 原子半径(計測値)
- 135(171)pm
- 共有結合半径
- 125pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [Ar]3d3 4s2
- 電子殻
- 2,8,11,2
- 酸化数(酸化物)
- 5,3(両性酸化物)
- 結晶構造
- 体心立方構造
バナジウムの物理特性
- 相
- 固体(常磁性)
- 融点
- 2175K(1726℃/3456°F)
- 沸点
- 3682K(3350℃/6168°F)
- モル体積
- 8.32×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 0.452kJ・mol-1
- 融解熱
- 20.9kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 3.06Pa(2175K)
- 音の伝わる速さ
- 4560m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.015%
- 電気陰性度
- 1.63(ポーリング)
- 比熱容量
- 490J・kg-1・K-1
- 導電率
- 4.89×106m・Ω
- 熱伝導率
- 30.7W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- kJ・mol-1第1イオン化エネルギー:650.9kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1414kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:2830kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:4507kJ・mol-1/第5イオン化エネルギー:6298.7kJ・mol-1
バナジウムのその他情報
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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バナジウムの特徴
バナジウム族元素の1つ。濃硝酸や濃硫酸、フッ酸には溶けるが、普通の酸やアルカリ、水とは反応しない。高速度鋼などの合金に添加される。また触媒としても利用される。バナジウムは、人体内でインスリン(インシュリン)に似た働きをする(血糖値を下げる)ため、糖尿病治療薬になるのではないかと注目されている。生物のホヤの中には、血液(血球中)にバナジウムを高濃度に含む種類がある。
バナジウムの歴史
1801年にデル・リオ(A.M.del Rio)がメキシコで発見。1830年にスウェーデンのセフストレーム(N.G.Sefstorm)が再発見。
バナジウムの用途
- 各種金属の添加剤として使われ、そのほとんどがバナジウム鋼に使用される。鉄はごく少量バナジウムを添加することで、結晶粒がより細かい金属構造ができるため、靭性を損なわないで強度を増すことができるほか、機械的性質や耐熱性なども向上する。
- 工業触媒として石油の脱硫触媒の脱硫成分・硫酸の製造や、アルコールの酸化、またプロピレン樹脂を合成するなど、バナジウム化合物を用いた触媒が広く利用され、その用途は拡大する傾向にある。
- バナジウムはセラミックスの上薬として使用され、他の元素を添加することにより、さまざまな色を合成することができる。
- バナジウムの中間化合物は染色工業で重要な化合物であるアニリンブラックを合成する触媒として使用される。
その他
スウェーデン産の鉄鉱石中でこの元素が発見されたため、非常に美しいさまざまな色に着色することから、スカンジナビア神話の「愛の女神(Vanadis)」から命名。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日