コバルト【Cobalt】
コバルトの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/co.html#basic
コバルトの一般特性
- 名称/記号/番号
- コバルト / Co / 27
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 9(VIII) / 4 / d
- 密度/硬度
- 8900kg・m-3 / 5.0
- 単体の色
- 光沢ある灰色
コバルトの原子特性
- 原子量
- 58.933195amu
- 原子半径(計測値)
- 135(152)pm
- 共有結合半径
- 126pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [Ar]3d74s2
- 電子殻
- 2,8,15,2
- 酸化数(酸化物)
- 2,3(両性酸化物)
- 結晶構造
- 六方最密構造
コバルトの物理特性
- 相
- 固体(強磁性)
- 融点
- 1768K(1495℃)
- 沸点
- 3200K(2927℃)
- モル体積
- 6.67×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 376.5kJ・mol-1
- 融解熱
- 16.19kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 175Pa(1768K)
- 音の伝わる速さ
- 4720m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.004%
- 電気陰性度
- 1.88(ポーリング)
- 比熱容量
- 420J・kg-1・K-1
- 導電率
- 17.2×106m・Ω
- 熱伝導率
- 100W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:760.4kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1648kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:3232kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:4950kJ・mol-1
コバルトのその他情報
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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コバルトの特徴
鉄族元素の一つ。強磁性体。純粋なものは銀白色。722K以上で面心立方構造(fcc)に転移する。鉄より酸化されにくく、酸やアルカリにも強い。
コバルトの歴史
1737年 、スウェーデンのゲオルグ・ブラント(Georg Brandt)により発見。
コバルトの用途
- 主に合金として重要であり工業的に利用される。
- 単体金属としてのコバルトの用途はほとんどないが、その中で最も重要なものは、放射性同位体のコバルト60をγ線源として用いるもの。医療分野での放射線療法、ガンマ線滅菌、食品分野での食品照射(ジャガイモの発芽防止)などに広く利用されている。
- コバルトが不純物(ケイ酸コバルト)として入ることによって、ガラスなどが青色を呈する。
- 青色の顔料であるコバルトブルーはアルミン酸コバルトを主成分としており、陶磁器の着色や絵具などに用いられている。
- 亜鉛とコバルトの複合酸化物はコバルトグリーンと呼ばれる緑色の顔料になる。
- 化合物の塩化コバルト(II)は、シリカゲルに混ぜ、湿気の吸収具合を色の変化で示す指示薬として使われる。
その他
ギリシャ語の「山の化け物(kobalos)」から命名。中世のドイツの鉱山師の間で、うまくいかないときには「地下の悪いコバルトが、鉱石にいたずらをした」と考え、その種の鉱物の中でガラスと融解させると美しい青色を呈するものがあった。それが後のコバルト鉱で、その鉱石からこの元素が発見されたことに由来する。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日