亜鉛【Zinc】
亜鉛の基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/zn.html#basic
亜鉛の一般特性
- 名称/記号/番号
- 亜鉛 / Zn / 30
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 12(IIB) / 4 / d
- 密度/硬度
- 7140kg・m-3 / 2.5
- 単体の色
- 青みがかった灰色
亜鉛の原子特性
- 原子量
- 65.409amu
- 原子半径(計測値)
- 135(142)pm
- 共有結合半径
- 131pm
- VDW半径
- 139pm
- 電子配置
- [Ar]3d104s2
- 電子殻
- 2,8,18,2
- 酸化数(酸化物)
- 2(両性酸化物)
- 結晶構造
- 六方最密構造
亜鉛の物理特性
- 相
- 固体(反磁性)
- 融点
- 692.68K(419.53℃)
- 沸点
- 1180K(907℃)
- モル体積
- 9.16×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 115.3kJ・mol-1
- 融解熱
- 7.322kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 192.2Pa(692.73K)
- 音の伝わる速さ
- 3700m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.004%
- 電気陰性度
- 1.65(ポーリング)
- 比熱容量
- 390J・kg-1・K-1
- 導電率
- 10.6×106m・Ω
- 熱伝導率
- 116W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:906.4kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1733.3kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:3833kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:5731kJ・mol-1
亜鉛のその他情報
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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亜鉛の特徴
亜鉛族元素の1つ。常温では脆いが、約110〜150℃の範囲のみで展性、延性に富むようになる。酸やアルカリに溶ける。
亜鉛の歴史
亜鉛は少くとも紀元前4000年から銅との合金である真鍮として用いられて来た。ローマ征服前のダキア人(現ルーマニア)は紀元前から金属亜鉛精錬技術に通じていた。ダキア以前に金属亜鉛を得た民族は見つかっておらず、それ以外のヨーロッパで金属亜鉛を精錬するようになったのは産業革命が始まってから。インドでも亜鉛精錬技術が発見されている。12世紀にウールを還元剤として金属亜鉛を得ていた。インドの技術は中国に渡り、16世紀には中国でも亜鉛生産が始まっている。1746年、ドイツ人アンドレアス・マルクグラーフは、コークスと酸化亜鉛を加熱する際、空気を断つことにより金属亜鉛を得ることに成功。マルクグラーフの手法が金属亜鉛の大規模生産へとつながったため、マルクグラーフこそが亜鉛の発見者と位置づけられることもある。
亜鉛の用途
- 融解した亜鉛に鉄板を浸すとトタンになる。
- 犠牲電極としての亜鉛めっきに用いられる。
- 真鍮や洋銀などの合金材料。
- 亜鉛の蒸気を酸素と反応させることにより、亜鉛華と呼ばれる白色粉末が得られ、これを顔料、医薬品、化粧品などとして用いる。
その他
ドイツ語の「フォークの先(Zinken)」から命名。これは、この金属が炉の中でぎざぎざ型で現れることに由来する。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日