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https://www.7key.jp/nw/wan/lease/x25.html#x25
ITU-Tにて勧告(国際標準化)されています、コネクション型のデータ通信を行うパケット交換方式のプロトコル体系です。これはDTE【Data Terminal Equipment】とDCE【Data Circuit-terminating Equipment】間のプロトコルでネットワーク層までをサポートしています。X.25プロトコルを使用した回線をX.25ネットワークとも呼びます。
X.21(同期デジタルインターフェイス)、X.21bis(同期アナログインターフェイス)と言った回線交換用のDTE-DCEインターフェイスを利用します。
HDLC-BA(平衡型非同期平衡モードクラス)を基本としたDTE-DCEインターフェイス上の伝送制御手順であるLAPB(平衡型リンクアクセス手順)を使用します。全ての制御はフレーム形式で行われることとなります。パケット交換網とパケット交換網、パケット交換網と端末間のデータリンクを確立し、データの転送を行う手順であり、エンドツーエンド間のデータリンクはパケット層に委ねられています。
Flag (1) |
A (1) |
C (1) |
SDU Service Data Unit |
FCS (2) |
Flag (1) |
F | フラグフィールド。01111110のビット列が入り、フレーム送受信の際の同期のために使用される。 |
A | アドレスフィールド。端末と網のアドレスを表し、DTEと網の間ではこちらに基づいてフレームが転送される。 |
C | 制御フィールド。データリンク層上の相手に対して動作の指示や応答を表す。I:情報,S:監視,U:非番号 |
SDU | パケットレベルのパケット。最大4099オクテット。 |
FCS | フレームチェックシーケンス。フラグを除いたフィールドの情報が正しく伝わっている事を確認する。 |
パケット交換網にて、ホスト間の論理的な通信路でパケット交換を行うための伝送手段を定めています。呼接続制御手順、データ転送手順などの伝送制御も定められています。ルーティング方式としてはバーチャルコール方式が定められ、通信の開始時に経路を設定することとなり、以降のパケットは常に同じ経路で送信されることとなります。一つの物理回線上に複数の回線から多重伝送されるパケットを伝送するパケット多重を実現しますが、伝送ごとに最適な経路を選択することはできません。
GFI | LCGN | ||
LCN | |||
P(R) | M | P(S) | T |
I |
GFI | General Format Identifier。ゼネラルフォーマット識別子でパケット形式やX.25のバージョンを表す。 |
---|---|
LCGN | Logical Channel Group Number。論理チャネルグループ番号。 |
LCN | Logical Channel Number。論理チャネル番号。 |
P(R) | 受信シーケンス番号 |
M | モアデータ表示。データパケットが続く場合を1、そうで無い場合をbとする。 |
P(S) | 送信シーケンス番号 |
T | パケットタイプ識別子。パケットが呼制御かデータかを表す。 |
I | ユーザデータフィールド |
区分 | DTE→DCE | |
---|---|---|
略称 | 日本語 | |
通信 | DT(data) | データ |
フロー制御 | RR(receive ready) | 受信可 |
RNR(receive not ready) | 受信不可 | |
呼設定 | CR(call request) | 発呼要求 |
CA(call accept) | 着呼受付 | |
呼開放 | CQ(clear request) | 復旧要求 |
CF(clear confirmation) | 切断確認 | |
リセット | RQ(reset request) | リセット要求 |
RF(reset confirmation) | リセット確認 | |
割り込み | IT(interrupt) | 割り込み |
IF(interrupt confirmation) | 割り込み確認 | |
リスタート | SQ(restart request) | リスタート要求 |
SF(restart confirmation) | リスタート確認 |
区分 | DCE→DTE | |
---|---|---|
略称 | 日本語 | |
通信 | DT(data) | データ |
フロー制御 | RR(receive ready) | 受信可 |
RNR(receive not ready) | 受信不可 | |
呼設定 | CN(incoming call) | 着呼 |
CC(call connected) | 接続完了 | |
呼開放 | CI(clear indication) | 切断指示 |
CF(clear confirmation) | 復旧確認 | |
リセット | RI(reset indication) | リセット指示 |
RF(reset confirmation) | リセット確認 | |
割り込み | IT(interrupt) | 割り込み |
IF(interrupt confirmation) | 割り込み確認 | |
リスタート | SI(restart indication) | リスタート指示 |
SF(restart confirmation) | リスタート確認 |
バーチャルコールの呼/解放手順を省略する通信形態であるPVC【Permanent Virtual Circuit】が規定されています。あらかじめエンドツゥエンド間の経路を設定しておくことによって、端末の電源投入時点でデータ送受信が可能となります。
PVCに対し、通信開始時に相手を指定して接続する方式をSVC【Switched Virtual Circuit】と呼びます。
1984年版X.25では、複数の物理回線で一つのDTEアドレスを使用するMLP【Multi Link Procedure】手順がオプションとして規定されています。
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