SDP【Session Description Protocol】

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SDPとは

最終更新
2007-01-07T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/vopn/sdp.html#what

SDPは、セッションの告知やセッションの招待などを必要とするマルチメディアセッションを開始するために、必要な情報を記述するためのプレゼンテーション層に属するプロトコルです。

SDPに含まれる情報

SDPに含まれるメディア情報

セッション記述

時間記述

メディア記述

SDPの記述例

v=0
o=mhandley 2890844526 2890842807 IN IP4 126.16.64.4
s=SDP Seminar
i=A Seminar on the session description protocol
u=http://www.cs.ucl.ac.uk/staff/M.Handley/sdp.03.ps
e=mjh@isi.edu (Mark Handley)
c=IN IP4 224.2.17.12/127
t=2873397496 2873404696
a=recvonly
m=audio 49170 RTP/AVP 0
m=video 51372 RTP/AVP 31
m=application 32416 udp wb
a=orient:portrait

SDPの記述方法

最終更新
2007-01-07T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/vopn/sdp.html#descript

プロトコルバージョン

v=0

セッション記述プロトコルのバージョンを指定します。マイナーバージョン番号はありません。

発信元

o=<ユーザ名> <セッションID> <バージョン> <ネットワークタイプ> <アドレスタイプ> <アドレス>

セッションの発信元とセッションID、セッションのバージョン番号を指定します。

ユーザ名

ユーザが発信元ホストにログインする際の名前を指定します。発信元ホストにユーザIDとの概念がないのであれば、このフィールドは"-"となります。

セッションID

数値文字列で表すセッションIDです。NTPのタイムスタンプを用いる方法が提案されていますが、実際はツールにゆだねられています。

バージョン

この告知のバージョン番号です。

ネットワークタイプ

ネットワークのタイプを指定する文字列です。デフォルトで指定されているINインターネット(Internet)の意。

アドレスタイプ

次フィールドのアドレスのタイプを指定するフィールドで、IP4IP6が定義されています。

アドレス

セッションを作成した端末のグローバルに一意なアドレスを記述します。IP4の場合、端末のFQDNかドット付き10進数表記のIPv4アドレスを記述します。IP6の場合は、端末のFQDNか圧縮されたテキスト表記とします。

セッション名

s=<セッション名>

セッション名を指定します。1つのセッション記述に許される当フィールドは1つだけです。

セッション情報とメディア情報

i=<セッション記述>

セッションに関する情報を記述します。

URI

u=<URI>

WWWクライアントで用いられるURIを記述します。当フィールドはオプションですが、指定する場合は最初のメディアフィールドの前に指定すべきです。1つのセッション記述に許される当フィールドは1つ以下です。

電子メールアドレスと電話番号

e=<電子メールアドレス>
p=<電話番号>

カンファレンスに責任を持つ人物への連絡先情報を指定します。カンファレンス告知を作成した人物と同一である必要はありません。電子メールフィールドか電話フィールドのどちらかを指定する必要があり、その場合は最初のメディアフィールドの前に指定すべきです。

接続データ

c=<ネットワークタイプ> <アドレスタイプ> <接続アドレス>

ネットワークタイプ

ネットワークのタイプを指定する文字列です。デフォルトで指定されているINインターネット(Internet)の意。

アドレスタイプ

現時点ではIP4のみが定義されていますが、SDPをIP以外のセッションにも用いることができます。

接続アドレス

一般的に、クラスDのIPマルチキャストグループアドレスです。

帯域

b=<変更子>:<帯域値>

セッション又はメディアで用いる帯域案を指定します(オプション)。帯域値は1秒あたりのキロビット数を指定します。変更子には英数字の1単語で帯域の桁数を示します(CT【Conference Total】:暗黙的な最大帯域/AT【Application-Specific Maximum】:アプリケーションの最大帯域)。

時間、繰り返す回数、およびタイムゾーン

t=<開始時間>  <停止時間>

カンファレンスセッションの開始時間と終了時間を指定します。ここで指定する値は、NTP時間値を10進数表記したものです。

暗号化キー

k=<メソッド>
k=<メソッド>:<暗号化キー>

属性

a=<属性>
a=<属性>:<値>

属性は、SDPを拡張するための手段であり、セッションレベル属性、メディアレベル属性、又はその両方に用いる属性を定義することができます。

メディアの告知

m=<メディア> <ポート> <トランスポート> <fmt一覧>

セッション記述には複数のメディア記述を含めることが可能であり、各メディア記述は「m=」フィールドで始まり、次の「m=」フィールドまたはセッション記述の末尾で終了します。メディアフィールドには複数のサブフィールドも含まれます。

メディア

メディアタイプを表すフィールドです。現時点で定義されているメディアは、「audio」、「video」、「application」、「data」、「control」。ただし、新しいメディアタイプによって追加される可能性はあります。

ポート

メディアストリームを送信する伝送ポートです。UDP伝送のため、値は1024〜65535でなければならず、RTP準拠のため偶数でなければなりません。

トランスポート

トランスポートプロトコルです。トランスポートプロトコル値は、「c=」フィールド内の<address type>フィールドによって決まります。

fmt一覧

メディア形式です。

補足知識

最終更新
2007-01-07T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/vopn/sip.html#supplement

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年01月07日 最終更新:2007年01月07日