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https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/imap4.html#what
IMAP4はPOP3と同じく、メールサーバ上のメールボックスにアクセスをし、メールを操作するためのプロトコルです。ポート番号は一般にTCP143が用いられ、TCPコネクションの確立後、コマンド、レスポンス方式で処理が行われます。
同じく
とは言いましてもIMAP4とPOP3は目的が同じなだけであり、機能やプロトコルの内容は大きく異なっています。これはPOP3が抱えていた幾つかの問題点を改善し、IMAP4が作り出されたからです。IMAP4の特徴として次の項目が挙げられます。
フラグ名 | 意味 |
---|---|
\Seen | このメッセージは閲覧済みである(既読) |
\Answered | このメッセージは返信済みである |
\Flagged | 何らかの意味を付加したい際に利用する汎用フラグ |
\Deleted | 削除予定フラグ。EXPUNGEコマンドによって削除される |
\Draft | メッセージが草稿状態であることを示す |
\Recent | 最近メールボックスに届いたことを意味する。サーバによってのみ付加され、クライアントからは変更できない |
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/imap4.html#command
コマンド | 意味 | |
---|---|---|
全ての状態で可能 | CAPABILITY | サーバの機能リストを要求 |
NOOP | 操作無し(リセット用) | |
LOGOUT | サーバからのログアウト | |
IDLE | サーバがアイドル状態に移行するよう指示 | |
NAMESPACE | 名前空間の一覧を表示 | |
非認証状態で可能 | AUTHENTICATE 認証方法名 | 指定した認証方法でのログイン動作を開始 |
LOGIN ユーザ名 パスワード | サーバへのログイン | |
認証状態で可能 | SELECT メールボックス名 | メールボックスを選択する |
EXAMINE メールボックス名 | メールボックスを選択する(読み込み専用) | |
CREATE メールボックス名 | メールボックスの新規作成 | |
DELETE メールボックス名 | メールボックスの削除 | |
RENAME 旧メールボックス名 新メールボックス名 | メールボックス名の変更 | |
SUBSCRIBE メールボックス名 | メールボックス名のアクティブ/予約設定 | |
UNSUBSCRIBE メールボックス名 | メールボックス名のアクティブ/予約解除 | |
LIST 参照位置 ワイルドカード | メールボックスの予約一覧を表示する | |
RLIST 参照位置 ワイルドカード | 他サーバのメールボックスも含めたLIST | |
LSUB 参照位置 ワイルドカード | アクティブ/予約のメールボックス/属性の一覧表示 | |
RLSUB 参照位置 ワイルドカード | 他サーバのメールボックスも含めたLSUB | |
STATUS メールボックス名 取得ステータス | 指定したメールボックスのステータスを表示 | |
APPEND メールボックス名 [フラグ] [Date] メール内容 | メールボックスへのメッセージの追加 | |
選択状態で可能 | CHECK | メールボックスのチェックポイントを要求 |
CLOSE | メールボックスの選択を終了 | |
EXPUNGE | 削除フラグ(\Deleted)付きのメッセージの完全削除 | |
SEARCH [キャラクタセット] 検索条件 | メールボックス内のメッセージ検索 | |
FETCH メッセージ番号 取得データ種類 | メッセージのヘッダ、データ項目を抽出 | |
STORE メッセージ番号 フラグ状態 フラグ名 | メールのフラグを変更/FETCHデータの更新 | |
COPY メッセージ番号 メールボックス名 | メッセージのコピー | |
UID コマンド引数 | COPY,FETCH,STORE,SEARCH(,EXPUNGE)コマンドをUIDを用いて実行 | |
その他 | X<atom> | 先頭がXという名前の実験用/拡張コマンド |
GETQUOTA 資源名 | 使用できるディスク容量を表示 | |
SETQUOTA 資源制限リスト | 使用できるディスク容量を設定 | |
GETQUOTAROOT メールボックス名 | メールボックスのQUOTAを表示 |
レスポンス | 意味 |
---|---|
OK | 正常終了 |
NO | エラー終了 |
BAD | プロトコルレベルでのエラー終了 |
PREAUTH | コネクションは既に認証済み |
BYE | コネクション終了 |
CAPABILITY | CAPABILITYコマンドへの応答 |
LIST | LISTコマンドへの応答 |
LSUB | LSUBコマンドへの応答 |
STATUS | STATUSコマンドへの応答 |
SEARCH | SEARCHコマンドへの応答 |
FLAGS | SELECT/EXAMINコマンドへの応答 |
EXISTS | SELECT/EXAMINコマンドへの応答(メッセージ数) |
RECENT | SELECT/EXAMINコマンドへの応答(最新のフラグ) |
EXPUNGE | EXPUNGEコマンドへの応答 |
FETCH | FETCHコマンドへの応答 |
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/imap4.html#status
クライアントがサーバとの接続を行っていない状態です。承認要求(AUTHENTICATE)によりユーザ認証を要求するか、平分のユーザ名とパスワードによるログイン要求(LOGIN)を行うことによって認証済み状態に移行します。サーバがクライアントの指定した認証メカニズムをサポートしていない場合、認証要求は拒否されます。
サーバに接続はできているものの、メールボックスが未選択の状態です。この状態でもメールボックスの操作は可能です。
何れかのメールボックスが選択された状態です。メールボックス内のメールメッセージについて、抽出(FETCH)や更新(STORE)等の操作が可能です。この状態からCLOSEを行うと認証済み状態に戻り、LOGOUTを行うとログアウト状態に移行します。
コネクションが切断された状態です。
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/imap4.html#supplement
POP3のUIDLと同じく、IMAP4にもUIDと呼ばれるメールボックス内で永続的に一意であることが保障される番号と、メールボックス内の連番であるメッセージ番号があります。
また、メールボックス名とは別に、メールボックスを一意に識別するためのUID-Validityと呼ばれる数値があります。
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