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https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#what
OSPFは、ISOのIS-ISプロトコルを規範としたリンクステート型ルーティングプロトコルです。RIPをはじめとするディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルの欠点を補うためIETFにおいて提唱され、大規模なインターネットワークにも対応できるよう考案されました。OSPF情報はIPパケットのペイロードとしてプロトコル番号89を使用して伝送されます。つまり、RIPのようなアプリケーション層のプロトコルではなく、トランスポート層のプロトコルと言えるでしょう。OSPFの特徴は次の通り。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#terminology
100,000,000 / 帯域幅(bps)
によってなされます。https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#topology
1対1のルータを結合したネットワークを指します。専用線で結ばれたネットワークやT1専用シリアル回線などがこれにあたります。これらのネットワークにはIPアドレスを割り当てる必要がなく、その場合このリンクは無番号であると言われます。
多数のルータが接続され、接続されている全てのルータに1つのパケットをブロードキャストできるネットワークを指します。イーサネットはこのようなタイプのネットワークの一例です。
NBMA【NonBroadcast MultiAccess】ネットワークとも呼ばれます。ISDNやX.25、フレームリレーなど非ブロードキャストのマルチアクセスネットワークで、複数ルータの同時接続は可能ですがブロードキャストとマルチキャストの機能がないネットワークを指します。NBMAネットワークに属する各インターフェイスは同一ネットワークセグメントに属しているためネットワーク層レベルで考えるとブロードキャストネットワークと変わりありませんが、データリンク層レベルで考えるとVC接続の集合との形態を採っているためにVC回線を特定しなければデータを流すことができません。つまり、これらのネットワークでは全ての隣接装置に同時にパケットを送信することができないため、それぞれの隣接装置にユニキャストでデータを流すこととなります。従って、何らかの方法で事前に設定を行うことがこのタイプのネットワークでは必要となります。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#packet
隣接関係を確立する段階で隣接ルータ同士が相手を確認しあうため、及び隣接ルータの生存確認のために用いられます。
データベース記述パケットと訳されます。データベース同期プロセスの一環としてルータ間で交換されるパケットです。DBDパケットは到達可能なネットワークと経路の集約情報を持ち、データベース構築の初期段階でどのような追加情報が必要かを決めるために用いられます。
リンク状態要求パケットと訳されます。自分のデータベースの更新に必要な追加情報を要求する際にルータが使用します。ルータが受信したDBDパケットをチェックして特定のエントリが古くなっていないか、もしくは特定のエントリを持っているかを確認したい場合に用いられます。
リンク状態更新パケットと訳されます。ルータがデータベースを同期させるために必要なネットワークとルータの情報を伝送するのに用います。LSUパケットの中にリンクステート情報であるLSAが含まれています。
リンク状態確認応答パケットと訳されます。LSUやDBDを受け取ったことを示す、確認応答のために送信されるパケットです。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#nw_type
OSPFルータが1台だけ接続されているネットワークを指します。行き止まりのネットワークと訳されます。
2台以上のOSPFルータが接続されているネットワークを指します。このネットワークはトラフィックを送受信する以外に、他のネットワーク間のトラフィックを中継する役割も果たします。通過ネットワークと訳されます。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#area_type
各エリアは32bitのエリアIDによって識別されます。従来はエリア内のネットワークセグメントのIPアドレスを用いていましたが、現在では特にこだわらず適当なIDを与えることも多いようです。下記エリアによって与えられた特性によって、受信できるLSAのタイプが制御されることとなります。
エリアを分割しない場合でのOSPFと同じ動作をするエリアです。このエリアは、エリア内リンクアップデートと集約リンク、AS外部リンクを受け取ります。
他のルーティングプロトコルからOSPFに再配布された経路も含め、AS外部のネットワークへの経路を受け取らないエリアです。バックボーンエリアや標準エリアにはAS外部リンクがアドバタイズされますが、外部経路は膨大な量となりがちであり、リンクステートデータベースの大部分が外部経路によって占められることになるおそれもあります。スタブエリアはこれを回避するための手段として用いられます。
スタブエリアに属するエリア境界ルータは、スタブエリアに向けてAS外部のネットワークへの経路情報の代わりにデフォルトルートをアドバタイズします。これによりスタブアリア内のルータはAS外部へのルーティングが必要となればデフォルトルート(0.0.0.0
)を用いることができます。ただし、集約リンクは受け取りますので、他のエリアへのルーティングはネクストホップを特定して行います。
スタブエリアはAS外部リンクを受け取らないため、自律システム境界ルータをスタブエリアに設置することはできません(存在する場合はNSSAを作成する)。スタブエリアをバックボーンエリアとすることはできませんし、仮想リンクを通過させることもできません。
スタブエリアをより厳密にしたエリアで、Cisco Systems社が独自に定義をしているエリアです。AS外部への経路だけでなく、AS内の他エリアへの経路も受け取らず、受け取るのはエリア内の経路だけです。つまり、自エリア内の経路以外は全てデフォルトルート(0.0.0.0
)を用います。
NSSA【Not-So-Stubby Area】とも呼ばれます。RFC1587の定義ではNSSAはスタブエリアと同一ですが、AS外部経路のインポートとフラッディングをここを通して行うことができ、自律システム境界ルータの使用が許可されています。つまり、エリア境界ルータは自律システム境界ルータからインポートされた経路を取り出し、バックボーンエリアを通る転送用に要約することができます。
複数のエリアを接続するための特別なエリアを表します。バックボーン以外の全てのエリアは必ずバックボーンエリアによって接続されなければなりません。バックボーンエリアは標準エリアの全ての特性を備えています。バックボーンエリアには必ずエリア番号0(Area 0
又はArea 0.0.0.0
)が割り当てられます。
サポートしていないベンダがあるため、このタイプのエリアを接続するエリア境界ルータは要約LSAをこのエリア内に伝達することができません。従ってこのエリア内部にあるルータはデフォルトルートのみを用いて他のエリアのネットワークにデータを送信します。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#router_type
ルータが直接接続しているどのネットワークも全て同じエリアに属するとき、そのルータを内部ルータと呼びます。内部ルータは、タイプ1とタイプ2のLSAを発信するルータです。
ABR【Area Border Router】とも呼ばれます。複数のエリアに接続するルータです。エリア境界ルータでは、ルータの接続先エリアをそれぞれ複数のリンクステートデータベースに記述しています。エリア境界ルータは直接または仮想リンクを通してバックボーンエリアに接続している必要があります。エリア境界ルータがエリア内ルータから受信するLSUパケットには、エリア内ルータが作成したタイプ1-LSAやタイプ2-LSAがカプセル化されています。エリア境界ルータはそれらのLSAの内容と自身のリンクステートデータベースとを比較して、その情報を集約したタイプ3-LSAを生成します。このLSAは、宛先エリアとエリアからの出口だけをアドバタイズするもので、エリアのIPアドレッシングが適切なほど生成すべきタイプ3-LSAは少なくなります。生成されたタイプ3-LSAはLSUヘッダでカプセル化され、エリア0にフラッディングされます。エリア0にフラッディングされたLSAは、エリア0の他端のエリア境界ルータから更に他のエリア内にフラッディングされます。各エリアには最低1つのエリア境界ルータがなければなりません。また、エリア境界ルータは自律システム境界ルータへの経路も送信するため、自律システム内のルータは自律システム外部とデータのやり取りをするときのデフォルトゲートウェイとしてエリア境界ルータを用いることとなります。
ASBR【Autonomous System Border Router】とも呼ばれます。最低でも1つのインターフェイスが別の自律システムに接続しているルータです。他の自律システムにあるルータとお互いのネットワーク情報の交換を行います。
バックボーンエリアへのインターフェイスをもつルータを表します。つまり、エリア境界ルータはバックボーンルータとなります。ただし、ルータの中にはどのインターフェイスもすべてバックボーンルータに接続したものもあり、このようなルータはバックボーンルータであると同時に内部ルータとなります。
https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/ospf.html#supplement
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