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https://www.7key.jp/nw/routing/cidr.html#what
CIDRは、クラス概念のないドメイン間ルーティングと直訳することができ、クラスの概念を利用せずにIPアドレスに含まれるネットワークアドレスを任意の長さに設定できる仕組みで、サイダーと読みます。もともとはネットワークを集約してルーティング情報の圧縮を図るために開発されたもので、1993年頃より使用されている技術です。CIDRにはクラスの概念が無いため、サブネットアドレス部という概念もなく、ネットワークアドレス部とホストアドレス部の2部にしか分かれません。その2部分は任意の場所で区切られ、IPアドレスの左端から区切った位置までのbit数がマスク長となります。
CIDRでは"192.168.1.0/24"のように、IPアドレスの後にネットワークアドレス部のbit数を付けて表すCIDR表記(プレフィックス表記)が利用されます。このため、CIDRのことをプレフィックスルーティングと呼ぶこともあります。そもそもプレフィックスとは、CIDRにおいてプレフィックス表記で表すネットワークのことを指します。つまり、"192.168.1.0/24"は1つのプレフィックスというわけです。
CIDRを導入し、例えばクラスCアドレスを連続したものとすることによって、ルーティングテーブルを小さくすることができます。例えば、200.20.1.0/24〜200.20.14.0/24のクラスCのアドレスを14の組織に割り当てると、ルーティングテーブルには14行のエントリを追加することとなりますが、連続した14個のアドレスを1つの組織に割り当てる場合は、ルーティングテーブルへ200.20.0.0/20の1行を追加するだけでこと足ります。このことにより、CIDRや経路集約を的確に行うことによってルーティングテーブルのサイズを縮小することができ、ルーティング処理によるルータへの負荷を軽減することができます。また、ネットワークトラフィックの減少にもつながります。
また、CIDRによりネットワークの規模に応じたネットワークアドレスを設定することが可能となります。例えば、300台のホストを1つのネットワークへ接続する際に、クラスBのアドレスを使用する必要がなくなります。連続するクラスCのネットワーク2個分を付与し、プレフィックス/23で使用することが可能となります。
CIDRによってネットワークを複数のサブネットワークに分割することをサブネッティングと呼びます。
CIDRを使い、あるネットワークのナチュラルマスクよりも短いマスク長で表すネットワークをスーパーネットと呼びます。
https://www.7key.jp/nw/routing/cidr.html#supplement
CIDRはインターネット、VLSMは組織内の細かなホストビットの割り当てに使用されます(RFC1812)。
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