圧縮と解凍ってなに?

HPを作るときに限らず、パソコンを使う上でこの圧縮と解凍と呼ばれる処理は欠かすことができないものです。この二つの単語を初めて耳にする方は布団の圧縮袋を思い出してみてください。某テレビショッピングで再々宣伝されていましたのでこちらはどんなものかご存じでしょう。

「布団が3/1の厚さに。押入れの中もすっきり。使いたい時に元に戻せます。」

なんてうたい文句でしたよね。パソコンの世界の「圧縮」もこの布団圧縮袋と似たような感覚です。ファイルを固めて小さくし、戻したい時に元に戻せる状態にする事をファイルを圧縮すると言います。逆に、圧縮されたファイルを元の状態に戻すことを解凍、展開、復元などと言います。

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圧縮の逆処理なので、日本語的には展開、とか復元とかがしっくりくるように思うのですが、「解凍」と言われることが多いようです。英語では【compression】(圧縮)【extraction】(抽出)と表現し、【freeze】(解凍)なんて言葉は通じません。圧縮の逆を解凍と日本で呼ぶようになったのは、某国産有名ソフト内の表現にて「圧縮をfreeze(冷凍)、展開をunfreeze(解凍)」としたことが発端とされています。

ただ【freeze】(冷凍)はパソコンがフリーズするの「フリーズ」とかぶることからあまり使われなかったようですが、【unfreeze】(解凍)は定着し、現代では圧縮の逆操作は解凍と呼ばれるまでになっています。

まず、圧縮の一番の目的はファイルのサイズを小さくすることです。ファイルを圧縮することにより、ファイルのサイズが一般的に「50〜90%程度」になると言われています。サイズが小さくなりますので保管しておく際にスペースを節約できますよね。そればかりではなく、インターネットを通してファイルをやり取りする際に転送時間を短縮する事が出来ます。

HPを作る場合で言えば、WEBサーバに作ったファイルを転送する際と、そのファイルをダウンロードしてもらう際の転送時間と言うことになります。電子メールの添付ファイルを圧縮して送信をすれば、メールの転送時間が短くなります。 このように、インターネット上でファイルを送受信する場合、そのままではファイルサイズが大きすぎて転送に時間や負担がかかり過ぎるため、 まずファイルを圧縮してから転送するのが一般的です。

更に、ファイルを圧縮するメリットがもう一つあります。まず、次の図を見てください。

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このように複数のファイルを一つのフォルダに中に入れ、そのフォルダを圧縮する事によって複数のファイルを一つのファイルにまとめることができるのです。複数のファイルをダウンロードしてもらう際にも、ファイルを一つにまとめておくと親切ですし、たくさんのファイルをメールに添付して送信する際にもまとめた方がスマートですよね。布団圧縮袋もたくさんの布団を一枚で圧縮できますが、同じようなイメージです。

圧縮と解凍のイメージもわいてきて、次に疑問に思うのは「どうすれば圧縮・解凍できるの?」でしょう。圧縮・解凍の際には基本的に圧縮・解凍ソフトと呼ばれるものを使います。インターネットで使われる圧縮形式は、日本では「lzh 形式」、「zip 形式」と呼ばれるものが多いようですので、これらの形式に対応した圧縮・解凍ソフトを一つ紹介しておきます。

とは言いましてもわざわざ店頭に行って買ってくるようなものではありません。圧縮・解凍ソフトの大部分は、インターネット上でフリーウェア(無料)として提供されています。その中でも特に有名なのが次のソフトです。

これは初心者の方でも簡単にファイルを圧縮・解凍出来るソフトです。入手するには作者のページから直接ダウンロードしてください。詳しい使用方法は作者のホームページをご覧ください。

転送時間
簡単に言いますと、相手までファイルを届けるためにかかる所要時間です。
通じません
コンピュータの世界で「freeze」と言いますと、 コンピュータが動作不能になり動かなくなる(フリーズする)ことを指します。 ですから通じないわけではなく、誤解されます。