ウラン【Uranium】
ウランの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/u.html#basic
ウランの一般特性
- 名称/記号/番号
- ウラン / U / 92
- 分類
- アクチノイド
- 族/周期/ブロック
- 3 / 7 / f
- 密度/硬度
- 19050kg・m-3 / 不明
- 単体の色
- 銀白色
ウランの原子特性
- 原子量
- 238.02891amu
- 原子半径(計測値)
- 175(不明)pm
- 共有結合半径
- 不明
- VDW半径
- 186pm
- 電子配置
- [Rn] 7s2 5f3 6d1
- 電子殻
- 2, 8, 18, 32, 21, 9, 2
- 酸化数(酸化物)
- 5(弱塩基性酸化物)
- 結晶構造
- 六方最密構造
ウランの物理特性
- 相
- 固体
- 融点
- 1405K(1132℃/2070°F)
- 沸点
- 4018K(3745℃/6773°F)
- モル体積
- 12.49×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 477kJ・mol-1
- 融解熱
- 15.48kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 不明
- 音の伝わる速さ
- 3155m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.0004%
- 電気陰性度
- 1.38(ポーリング)
- 比熱容量
- 120J・kg-1・K-1
- 導電率
- 3.8×106m・Ω
- 熱伝導率
- 27.6W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:597.6kJ・mol-1/第2:1420kJ・mol-1
ウランのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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ウランの特徴
天然に3種類の同位体が存在し、いずれも長い半減期(数億年〜数十億年)を持つ。地球上で最も多く存在するのはウラン238だが、原子力発電の燃料に使われるのはウラン235。ウラン235は、唯一天然に産出する核分裂核種として、原子力利用において極めて重要である。地球上で産出される元素のうち最も原子番号・原子量の大きい元素だが、原子半径も大きいため比重は白金やイリジウムなどより小さい。常温の水やアルカリに不溶。ほとんどの酸に溶ける。塩素などのハロゲンや、高温の水素・窒素と反応する。化合物の原子価は+2価から+6価をとりうるが、一般に+6価が最も安定である。+6価のウランは一般に黄色を呈するため、イエローケーキと呼ばれる。
ウランの歴史
酸化ウランの利用は紀元後79年にさかのぼる。イタリアのナポリ付近で製造されていたセラミックには1%程度の酸化ウランが混合されており、黄色の美しい色彩を有していた。元素としてのウランはクラプロート【M.H.Klaproth】が1789年に発見。1841年に金属単体として分離に成功し、1850年にはイギリスでガラスの成分としての利用が始まった。1896年になり放射性元素であることが発見された。
ウランの用途
- ウランの多くは核燃料として原子力発電に利用されるが、核兵器への転用が可能であるため国際原子力機関によって流通等が制限されている。
- 極微量のウランを着色材として加えたガラスをウランガラスと呼び、美しい蛍光緑色を呈する。ヨーロッパが発祥で、食器やさまざまな日常雑貨が作成された。現在では民間でウランを扱うことが難しいため、新たなものは極少量が生産されているに過ぎないが、骨董・アンティークとしてファンも多く、高値で取引されている。
その他
同時期(1781年)にウィリアム・ハーシェルにより発見された天王星(Uranus)から命名。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日