タリウム【Thallium】
タリウムの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/tl.html#basic
タリウムの一般特性
- 名称/記号/番号
- タリウム / Tl / 81
- 分類
- 卑金属
- 族/周期/ブロック
- 13(IVB) / 6 / p
- 密度/硬度
- 11850kg・m-3 / 1.2
- 単体の色
- 銀白色
タリウムの原子特性
- 原子量
- 204.3833amu
- 原子半径(計測値)
- 190(156)pm
- 共有結合半径
- 148pm
- VDW半径
- 196pm
- 電子配置
- [Xe]4f14 5d10 6s2 6p1
- 電子殻
- 2, 8, 18, 32, 18, 3
- 酸化数(酸化物)
- 3,1(両性酸化物)
- 結晶構造
- 六方最密構造
タリウムの物理特性
- 相
- 固体(反磁性)
- 融点
- 577K(304℃/585°F)
- 沸点
- 1746K(1473℃/2689°F)
- モル体積
- 17.22×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 164.1kJ・mol-1
- 融解熱
- 4.142kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 5.33×10-21Pa(577K)
- 音の伝わる速さ
- 818m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.00003%
- 電気陰性度
- 1.62(ポーリング)
- 比熱容量
- 129J・kg-1・K-1
- 導電率
- 6.17×106m・Ω
- 熱伝導率
- 46.1W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:589.4kJ・mol-1/第2:1971kJ・mol-1/第3:2878kJ・mol-1
タリウムのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/tl.html#basic
タリウムの特徴
単体は常温では銀白色の柔らかい金属として存在し、六方最密充填構造(α‐タリウム)が最安定であるが、約230℃以上では体心立方構造(β‐タリウム)が最安定となる。重金属の中でも特に強い毒性を持ち、摂取すると神経障害を起こす。
タリウムの歴史
クルックス【W.Crookes】によって1861年に発見され、1862年にクルックスおよびラミー【C.A.Lamy】により単体分離された。
タリウムの用途
- 1898年パリのレーモン・サブローにより、タリウム塩に脱毛作用があることが発見される。このため1950年代に至るまで、頭皮の皮膚病を治療する際に用いられる標準的な軟膏として用いられた。タリウム塩自体には皮膚病を治療する効果はないが、強力な脱毛作用によって頭髪が抜け落ちてしまえば、治療用の薬品を塗布しやすくなるためである。第二次世界大戦以前には、顔面の脱毛クリームとして販売されていた。
その他
原子スペクトルが緑色のため、ギリシャ語の「若芽(thallos)」から命名。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日