マンガン【Manganese】
マンガンの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/mn.html#basic
マンガンの一般特性
- 名称/記号/番号
- マンガン / Mn / 25
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 7(VIIA) / 4 / d
- 密度/硬度
- 7470kg・m-3 / 6.0
- 単体の色
- 銀色
マンガンの原子特性
- 原子量
- 54.938045amu
- 原子半径(計測値)
- 140(161)pm
- 共有結合半径
- 139pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [Ar]3d5 4s2
- 電子殻
- 2,8,13,2
- 酸化数(酸化物)
- 2,3,4,6,7(両性酸化物)
- 結晶構造
- 立方晶
マンガンの物理特性
- 相
- 固体(反強磁性)
- 融点
- 1519K(1246℃/2275°F)
- 沸点
- 2334K(2061℃/3742°F)
- モル体積
- 7.35×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 226kJ・mol-1
- 融解熱
- 12.05kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 121Pa(1519K)
- 音の伝わる速さ
- 5150m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.09%
- 電気陰性度
- 1.55(ポーリング)
- 比熱容量
- 480J・kg-1・K-1
- 導電率
- 0.695×106m・Ω
- 熱伝導率
- 7.82W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:717.3kJ・mol-1/第2:1509kJ・mol-1/第3:3248kJ・mol-1/第4:4940kJ・mol-1/第5:6990kJ・mol-1/第6:9220kJ・mol-1/第7:11500kJ・mol-1
マンガンのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/mn.html#basic
マンガンの特徴
マンガン族元素の1つ。温度によりいくつかの同素体が存在する。空気中では酸化被膜ができ、赤みがかった灰白色になる。酸(希酸)には易溶。粉末状にすると空気中の酸素、水などと反応する。地球上には、比較的豊富に存在する。マンガン自体は磁性を示さないが、合金および化合物には様々な磁気的性質を示すものがある。人体にとっての必須元素で、骨の形成や代謝に関係し、消化などを助ける働きもある。マンガン鉱石精錬所作業員・れんが職人・鋼管製造業者など、過剰に曝露されるとマンガン中毒を起こす。マンガンは脱酸素(還元)材として使用されるように強い酸素吸着作用があるため、十分に酸化されていない天然マンガン(第一マンガン塩類等)が多い地層の洞窟や井戸などでは、貧酸素化した地下水を経由して内部の空気の酸素が欠乏し、そこへ十分な換気を行わず奥へ入った場合は酸素欠乏症になり最悪の場合死亡する恐れがある。
マンガンの歴史
スウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレ(C.W.Scheele)が1774年に発見、同年ヨハン・ゴットリーブ・ガーン(J.G.Gahn)が単体を単離。
マンガンの用途
- マンガン鋼の原料や、フェロマンガンとして鋼材の脱酸素剤・脱硫黄剤などに使用される。
- マンガン電池の正極(二酸化マンガン)に使われる。二酸化マンガンは、触媒として過酸化水素を水と酸素に分解する。
- 鉄鋼用途で耐磨耗性、耐食性、靭性を付加する為に、マンガン合金(フェロマンガン、金属マンガン)としてマンガン分が添加される場合もある。
その他
ギリシャ語の「きれいにする(manganizo)」から命名。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
このページに関するご案内
-
この文書は
Keyから
資料集、
科学、
元素とリンクを辿ると、当ページ
マンガンに辿り着きます。
- Site mapよりこのサイトの全体的な構造を把握できます。
- 索引よりこのサイト内にある任意のキーワードを含んだ文書を探すことができます。
- この文書のURIは
https://www.7key.jp/data/science/element/mn.html
です。
Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日