ベリリウム【Beryllium】
ベリリウムの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/be.html#basic
ベリリウムの一般特性
- 名称/記号/番号
- ベリリウム / Be / 4
- 分類
- アルカリ土類金属
- 族/周期/ブロック
- 2(IIA) / 2 / s
- 密度/硬度
- 1848kg・m-3 / 6.5
- 単体の色
- 銀白色
ベリリウムの原子特性
- 原子量
- 9.01218amu
- 原子半径(計測値)
- 112(-)pm
- 共有結合半径
- 90pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [He]2s2
- 電子殻
- 2,2
- 酸化数(酸化物)
- 2(両性酸化物)
- 結晶構造
- 六方最密充填構造
ベリリウムの物理特性
- 相
- 固体(反磁性)
- 融点
- 1551.15K(1287℃/2349°F)
- 沸点
- 3243.15K(2469℃/4476°F)
- モル体積
- 4.85×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 292.40kJ・mol-1
- 融解熱
- 12.20kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 不明
- 音の伝わる速さ
- 13000m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.0006%
- 電気陰性度
- 1.57(ポーリング)
- 比熱容量
- 1825J・kg-1・K-1
- 導電率
- 31.3×106m・Ω
- 熱伝導率
- 201W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:899.5kJ・mol-1/第2:1757.1kJ・mol-1/第3:14848.7kJ・mol-1
ベリリウムのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/science/element/be.html#basic
ベリリウムの特徴
銀白色の金属で、空気中では表面に酸化被膜が生成され安定に存在できる。常温では脆いが、高温になると展性、延性が増す。酸にもアルカリにも溶ける。
ベリリウムの歴史
1797年にルイ=ニコラ・ヴォークランによりベリリウム酸化物が緑柱石の中から発見された。その後1828年にフリードリヒ・ヴェーラーとアントワーヌ・ビュシーにより独立に単離なされた。
ベリリウムの用途
- 銅に混ぜてベリリウム銅合金として利用される。銅よりもはるかに強く、純銅に近い良好な電気伝導性がある。
- アルミベリリウム合金も軽量かつ強度が高い特徴があり、レーシングカーの部品(安全性の観点から2004年以降は使用禁止)や航空機の部品にも使用されている。
- X線に対する透過率が非常に高いため、X線源やビームライン、検出器などと外界を隔てる窓として用いられる。
- 音が伝わる速度が早いので、高音域スピーカーのコーンの一部に使用される例がある。
- アルファ線照射により中性子を放出する中性子線源であり、原子炉での中性子反射減速材として利用される。
その他
緑柱石(beryl)から命名。ベリリウム塩類が甘みを持つ事から、かつてはグルシニウム【glucinium:ギリシア語で甘さを意味するglykysから】と呼ばれた。極めて毒性の高い物質で、人体に入ると特に深刻な慢性肺疾患を引き起こす。また、ベリリウムおよびベリリウム化合物は、WHOの下部機関IARCより発癌性がある(Type1)と勧告されている。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日