銀【Silver】
銀の基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/ag.html#basic
銀の一般特性
- 名称/記号/番号
- 銀 / Ag / 47
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 11(IB) / 5 / d
- 密度/硬度
- 10490kg・m-3 / 2.5
- 単体の色
- 銀白色
銀の原子特性
- 原子量
- 107.8682amu
- 原子半径(計測値)
- 160(165)pm
- 共有結合半径
- 153pm
- VDW半径
- 172pm
- 電子配置
- [Kr]4d10 5s1
- 電子殻
- 2, 8, 18, 18, 1
- 酸化数(酸化物)
- 1(両性酸化物)
- 結晶構造
- 面心立方構造
銀の物理特性
- 相
- 固体(反磁性)
- 融点
- 1234.93K(961.78℃/1763.2°F)
- 沸点
- 2345K(2162℃/3924°F)
- モル体積
- 10.27×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 250.58kJ・mol-1
- 融解熱
- 11.3kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 0.34×10-21Pa(1234K)
- 音の伝わる速さ
- 2600m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.00001%
- 電気陰性度
- 1.93(ポーリング)
- 比熱容量
- 232J・kg-1・K-1
- 導電率
- 63×106m・Ω
- 熱伝導率
- 429W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1:731kJ・mol-1/第2:2070kJ・mol-1/第3:3361kJ・mol-1
銀のその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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銀の特徴
金属の一種で、貴金属に分類される。電気および熱伝導率、また可視光線の反射率はいずれも金属中で最大。貴金属の中では比較的化学変化しやすく、空気中に硫黄分が含まれていると表面に硫化物ができ、黒ずんでくる。
銀の歴史
古くから支配層、富裕層の人々に高価だという理由で銀食器が多く用いられてきた。ただ、その背景には、ヒ素などの毒などを盛られた場合に銀の化学変化をおこしやすい特徴を利用して、いち早く異変を察知できるようにしていた為という説がある。
銀の用途
- 古来、金とともに、貨幣として広く流通。
- 真空中で銀を高温で熱し、気化させ、目標物に蒸着させる事により、銀の反射性を利用する。鏡、反射フィルムなど応用範囲は広い。
- 銀イオンはバクテリアなどに対して極めて強力な殺菌力を示すので、近年急速に殺菌剤として普及してきた。また、近年は浄水器の滅菌装置にも利用されている。
- 日本では公衆浴場における浴槽水の衛生管理が義務付けられているが、銀イオンはその浴槽水の殺菌に利用されている。
- 写真の感光剤(臭化銀、ヨウ化銀など)として利用されている。銀のハロゲン化物が光を受けて銀原子を生成すること(潜像)を利用し、適当な還元剤と反応させることによりその変化を増幅し(現像)、画像を記録することを可能にした。さらに、単独では濃淡しか表現できないが、複数の色素とフィルタ等を組み合わせ、波長に応じて感光の度合いを変化させることにより、カラーでの記録を可能にした。
- 虫歯の治療で歯を削った後に銀を埋め込む歯科治療で利用される。
- 銀は既存の金属の中で最も電気抵抗が低い。そのため、導電性の良い電線として利用されている。ただし、銀そのものが高価なため特殊な場合にのみに限られる。
- その白い輝きから宝飾品としても広く利用されてきた。純粋な銀では柔らか過ぎて傷つきやすい為、他の金属との合金の形で利用される事が多い。日本では一般的に銅を混ぜるが、コストダウンや酸化防止の目的でアルミやニッケルを混ぜる国もある。古代エジプトでは銀は金よりも価値があり、金製品に銀メッキが施された宝飾品が存在する。
その他
ギリシャ語の「輝いた(argyros)」から命名。光の反射率が極めて高い事から、日本語ではしろがね(白銀:白い金属)と呼ばれた。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日